テニス中毒者
今回のお話は、私の周りのテニスが大好き(て言うか中毒者?)な方々のお話です。
知り合いより「治療話ばかりだと飽きちゃうよ」とアドバイスを頂いたのでスポット的に書いていこうと思います。
■中毒者ファイル№1
「全国レディースな女」
第1回目ということで私の嫁について紹介します。
まずは、この全国レディースとは全国のアマチュア女子が最も憧れる大会の1つで、アマチュア女子テニス界の甲子園と言われる大会です。
各都道府県の予選大会(女子ダブルスの個人戦)で1位、2位、3位を決め、その3組が各都道府県の代表となり全国大会に出場。
全国大会では代表となった3組が1チームとなり、他の都道府県代表と団体戦を繰り広げることになります。
予選大会での総出場者組数は約4,500組と、それはそれは規模の大きい試合です。
それにかける嫁の熱がもう中毒者でした。
まずは、妊婦期。
嫁:
「直ぐに復帰して
大会にでたい!!」
ということで、体がなまらないよう、出産直前まで、1日に歩く距離は18キロ。(朝4キロ、昼10キロ、夜4キロ。)
その後、子供が7月下旬に無事産れ、翌年の9月開催の予選大会に出場し、結果、代表を勝ち取り、11月の全国大会へ出場することになりました。
さあ、ここから中毒者の症状が悪化してきます。
代表者となり、全国大会で負けられないという重圧で心身共に擦り切れて行く嫁。
家庭生活まで少し支障がでてくるようになりました。
テニ男:
「ちょっとテニスに根詰めすぎてない?」
嫁:
「全国大会は団体戦なの。私個人だけの問題じゃないの。」
テニ男:
「でも、ちょっと生活まで支障がでてきてるんだけど...」
嫁:
「テニ男は代表とかなったことないから、今の私の気持ちなんてわかんないよ!」
テニ男:
「だけどテニスはあくまでも趣味であって仕事じゃないから生活あっての趣味じゃないの?」
嫁:
「私にとっては
仕事なの!!」
テニ男:
「いや...お仕事というのはお給与とかもらえたりして...」
嫁:
「じゃあ何!!家事や育児はお給与ないけど仕事じゃないの!!家事や育児は趣味だって言いたいの!!」
テニ男:
「いや...そういうことが言いたいんじゃなくて...」
と、正直、家庭が荒れておりました。
そんな状況を乗り越え、全国大会開催(場所:東京)。
1歳の娘がいる為、嫁の母に何日か泊まり込みでテニ男家に来てもらいテニ男、義母、娘の共同生活。
嫁母:
「こんな小さな子がいるのに何泊も家を空けるなんて!!」
と、文句が出る。しかしなぜか嬉しそうな嫁母。娘の活躍がうれしいらしい。
そして、無事、全国大会終了。
結果は上位入賞と非常に喜んでいました。
さて、大会も終わったし、嫁はさぞかし1歳の娘が心配だろうと嫁母と話していたら嫁から電話がありました。
嫁:
「せっかく東京に来たんだから明日みんなでディズニーランド行ってくるね!!」
・・・・・・・・・。
嫁よ......。
世のサラリーマンは突発ディズニーで仕事は休まないと思うんだけど...。
まっいいか...。
行ってらっしゃい。
(つづく)